管理者権限を使っていろいろ試せる個人用ローカルサーバーの建て方【2025年版】
Facepunch Studios 開発によるサバイバルゲーム『RUST』の個人用ローカルサーバーの建て方です。
実際にサーバーを建ててみて気をつけるべき点や、Mod導入の仕方までを書いておきます。
個人用ローカルサーバーでは、Admin(管理者権限)をキャラクターに付与することで、さまざまなことを試したり、実験したりすることが可能です。
必要な物
- PC1台
個人用のローカルサーバーですので、PC1台でサーバーの起動とRUSTの起動の両方が可能です。他のプレイヤーとのマルチプレイは想定していませんのでレンタルサーバーを借りる必要もありません。
その1 サーバーのダウンロード
RUST公式ページからサーバーデータをダウンロードします。
ページ下部の「Can I host a server?」の項目にある「quick start zip here」から「Rust_Server.zip」をダウンロードできます。

その2 サーバーを配置する
ダウンロードした「Rust_Server.zip」を展開し、お好きなドライブに配置しましょう。
Cドライブなら「C:\Rust_Server\Server」のように配置します。「C:\Games\Rust_Server\Server」などでも大丈夫ですが、日本語フォルダ名は避けましょう。
その3 サーバーのアップデート
まずはサーバーをアップデートしましょう。
「Rust_Server\Server」フォルダの中にある「update.bat」を実行してサーバーをアップデートします。終了すると自動で消えるので、終わるまで待ちましょう。
RUSTがアップデートされたら
RUSTがアップデートされたら、また「update.bat」を実行することで個人用サーバーもアップデートできます。
Modを導入していた場合、Modで変更されたファイルがアップデートで元のオリジナルファイルに戻ります。そのため再びModファイルで上書きする必要があるので注意しましょう。
その4 Run_DS.batを編集する
「Rust_Server\Server」フォルダの中にある「Run_DS.bat」をメモ帳などで開いて編集します。
デフォルトでは以下の記述になっているはずです。
echo off
:start
cd steam
steamcmd.exe +runscript ../update_script.txt
steamcmd.exe +runscript ../update_script.txt
cd ..
cd rustds
RustDedicated.exe -batchmode +server.hostname "My Server Name" +server.port 28015 +server.identity "my_server" +server.seed 1234567 -logFile "output.txt" -autoupdate
cd ../
goto start
まずここから以下のアップデートの部分を削除します。
cd steam
steamcmd.exe +runscript ../update_script.txt
steamcmd.exe +runscript ../update_script.txt
cd ..
アップデートの命令を削除しないと、Mod導入時にサーバーを起動する度にModファイルが元のオリジナルファイルに書き換えられてModを使用できません。
アップデートの部分を削除すると以下のようになります。
echo off
:start
cd rustds
RustDedicated.exe -batchmode +server.hostname "My Server Name" +server.port 28015 +server.identity "my_server" +server.seed 1234567 -logFile "output.txt" -autoupdate
cd ../
goto start
これでとりあえずはModを使用できるサーバーの起動はできるはずですが、必要最低限の内容を追加していきます。また見やすいように改行での記述に変更します。
改行での記述は以下のようになります。
echo off
:start
cd rustds
RustDedicated.exe -batchmode -logFile "output.txt" ^
+server.hostname "My Server Name" ^
+server.port 28015 ^
+server.identity "my_server" ^
+server.seed 1234567 ^
-autoupdate
cd ../
goto start
半角スペースの後に「^」を追加することで改行することが可能です。「+~~」の部分を改行して分け、「RustDedicated.exe -batchmode -logFile “output.txt”」は一纏めにしました。
それぞれの意味は以下の表を御覧ください。
構文 | 設定 | 説明 |
---|---|---|
-logFile | “output.txt” | 生成するサーバーのログファイル名 |
+server.hostname | “My Server Name” | サーバー名 |
+server.port | 28015 | サーバーのポート番号 |
+server.identity | “my_server” | サーバーデータが保存されるフォルダ名 |
+server.seed | 1234567 | マップのシード値。ここを変更して好きなマップにします 好みのマップを探すには好きなマップに変更しようへ |
このままだとサーバー起動時に色々とグラフィック関連のエラーが表記されて何が起きているのか分かり難いので、「-nographics」を追加して大部分のエラーが表示されないようにします。無視して問題のないエラーのはずです。
echo off
:start
cd rustds
RustDedicated.exe -batchmode -nographics -logFile "output.txt" ^
+server.hostname "My Server Name" ^
+server.port 28015 ^
+server.identity "my_server" ^
+server.seed 1234567 ^
-autoupdate
cd ../
goto start
次に以下の最低限必要そうな部分を追加していきます。
構文 | 設定 | 説明 |
---|---|---|
+server.level | “Procedural Map” | マップの種類。基本はこれ |
+server.worldsize | 4000 | マップの大きさ。4000が平均サイズ |
+server.maxplayers | 1 | サーバーの最大接続人数。個人用を想定しているので1 |
+app.port | 28082 | コンパニオンアプリを使用するために必要なポート番号 |
+rcon.port | 28016 | RustサーバーのRCON用ポート番号 |
+rcon.password | “8文字以上の英数字” | RCONのパスワード。8文字以上で大文字も使った英数字にしましょう。 |
+rcon.web | 1 | RCON接続サイトからサーバーコンソールにアクセス可能かどうか |
以下はサーバーを公開する上での説明&表示関連です。今回は個人用を想定しているので設定しなくてもOK。
構文 | 設定 | 説明 |
---|---|---|
+server.description | “Welcome!” | サーバーの説明文。「バックスラッシュn」で改行。日本語もいけるみたい |
+server.url | “URL” | サーバー説明文からいけるウェブサイトのURL |
+server.headerimage | “画像URL” | サーバーののヘッダー画像のURL |
以上を記述すると「Run_DS.bat」は以下のようになります。
echo off
:start
cd rustds
RustDedicated.exe -batchmode -nographics -logFile "output.txt" ^
+server.hostname "My Server Name" ^
+server.port 28015 ^
+server.identity "my_server" ^
+server.level "Procedural Map" ^
+server.seed 1234567 ^
+server.worldsize 4000 ^
+server.maxplayers 1 ^
+server.description "Welcome!" ^
+server.url "URL" ^
+server.headerimage "URL" ^
+app.port 28082 ^
+rcon.port 28016 ^
+rcon.password "Password8" ^
+rcon.web 1 ^
-autoupdate
cd ../
goto start
これで準備は整いました。変更した「Run_DS.bat」を保存しましょう。
さらにサーバーの設定を変更したい場合は、サーバーのカスタマイズもご覧下さい。様々な設定変更が可能です。
その5 Modを導入してみる
今回は「oxide」modを導入してみます。以下のウェブサイトからRUSTの「OxideMod」をダウンロードします。modも適宜アップデートされていますので、RUSTがアップデートされたらModもアップデートしましょう。

ダウンロードした「Oxide.Rust.zip」を展開してできた「RustDedicated_Data」フォルダをコピーし、「Rust_Server\Server\rustds」フォルダにある「RustDedicated_Data」に上書きペーストします。
これでサーバーを起動すれば「Rust_Server\Server\rustds」フォルダに「oxide」フォルダが作成されますので、「Rust_Server\Server\rustds\oxide\plugins」フォルダに使用したいModのcsファイルを入れることでModが使用できるようになります。
ModによってはPermissionsの設定が必要なものもありますので、Modの説明をよく読みましょう。
その6 サーバーを起動する
「Run_DS.bat」を実行しサーバーを起動します。完了までに時間がかかりますのでしばらく待ちましょう。
その7 サーバーに入る
サーバーが起動したらRUSTを起動し、「F1」キーを押してコンソールに「client.connect localhost:28015」と入力して立ち上げたローカルサーバーに入ります。
client.connect localhost:28015
ゲームが開始されたら成功です。
その8 管理者権限(Admin)を付与する
キャラクターに管理者権限(Admin)を付与して好きにアイテムを生成したりできるようにしてみましょう。
steamの右上にあるアカウント名から「アカウント詳細」を選択すると、「Steam ID」を見ることができます。また立ち上げたRUSTサーバーにログインすると、サーバーの方にログインしたキャラクターのIDと名前が表示されるので、そこでも「Steam ID」を知ることができます。
立ち上げたサーバーで「ownerid <steam ID> <名前> Admin」と入力することで管理者権限を付与できます。
ownerid <steam ID> <名前> Admin
ownerid 1234567890 yourname Admin
付与できたメッセージが表示されたら「server.writecfg」と入力しサーバー設定を保存します。RUSTクライアントの方で一度サーバーからログアウトして入り直すと、管理者権限が使えるようになっています。
server.writecfg
サーバーを終了する前に保存する時は「server.save」と入力しましょう。
server.save
その9 管理者権限を使ってみる
実際に管理者権限を使ってみましょう。
「F1」キーを押してITEMの項目をクリックすることでカテゴリー毎にアイテムが表示されます。欲しいアイテムをクリックするとそのアイテムが手に入ります。
1Kなどの数字は取得するアイテムの個数、「ARM」はベルト部分にアイテムを取得、「BP」はそのアイテムをブループリントとして習得(クラフトをアンロック)します。
「CONSOLE」にコマンドを入力することで様々なことができます。
例えば「god 1」または「god true」と入力することで無敵状態になります。
「noclip」と入力すると空を飛ぶことができ、建物も貫通して移動することができます。もう一度入力することで元に戻ります。
「bind i noclip」と入力すれば「I」キーを押す度に「noclip」を切り替えることができます。
主な管理者権限コマンド
管理者権限コマンド | 説明 |
---|---|
god true/false god 1/0 | 無敵状態の付与と解除 |
noclip | 空を飛ぶ、オブジェクト貫通 |
env.time 9 | ゲーム内時間を9時に変更 |
env.addtime 3 | 3時間進める。時刻は変わらない |
ent kill | 画面中央に照準されている物を破壊 |
teleport2marker | 最後にマップにセットしたマーカーの位置にテレポート |
bradley.quickrespawn | APC戦車をロケット発射場に召喚 |
spawn.cargoshipevent | 貨物船を出現させる |
heli.call | パトロールヘリコプターが出現 |
heli.calltome | パトロールヘリコプターが自分のところへ来る |
サーバーのカスタマイズ
好きなマップに変更しよう
「+server.seed 123456」の値を変更することでマップの変更ができますが、どんな値がどんなマップになるのか分かりません。そこで役に立つのがRustMapsです。
このウェブサイトでは、マップのサイズやバイオームの割合、それぞれのモニュメントの有無などを指定してマップを探すことができます。マップの内容は画像で一目瞭然です。
好みのマップを見つけたらMap data の seed 値をコピーして「Run_DS.bat」の「+server.seed」の値を変更しましょう。マップサイズも変更している場合は「+server.worldsize」の変更も忘れずに。
全てのモニュメントがあるマップ
全てのモニュメントがあるマップを作りたい場合、マップサイズを4250以上にしましょう。4250だとちょっと種類が少ないので4500以上がおすすめです。
RustMapsで「Map Size」を4250以上に設定し、「Select all Monuments」にチェックを入れて、「Small Monuments」の項目も全て「1」以上に設定します。こうすることで全てのモニュメントがあるマップのみが表示されます。
様々なサーバー設定
構文 | 設定 | 説明 |
---|---|---|
+server.stability | true/false | falseに設定すると通常ではありえない建築が可能に |
+server.radiation | true/false | falseに設定すると放射線がなくなる |
+server.itemdespawn | 0~ | 地面に落ちたアイテムの消えるまでの時間[s] デフォルトは180の3分 |
+server.respawnresetrange | 0~ | リスポーンのクールタイムの設定[s] デフォルトは50、0でクールタイムなし |
+stabilityentity.demolish_seconds | 0~ | 自身が建築した拠点をハンマーで解体不可になるまでの時間[s] デフォルトは600の10分 |
+hackablelockedcrate.requiredhackseconds | 0~ | ロックドクレート(通称15分箱)が開けるようになるまでの時間 デフォルトは当然15分の900 |
+decay.scale | 0~ | 建物の風化の倍率、1がデフォルト、0で風化しない |
+decay.upkeep_period_minutes | 0~ | 維持費は何分続くか。デフォルトは1440の24時間 |
+decay.upkeep_inside_decay_scale | 0~ | 屋内にあるオブジェクトの風化の倍率 デフォルトは.0.1 |
+baseridableanimal.decayminutes | 0~ | 馬の亡くなるまでの時間[m] |
+modularcar.outsidedecayminutes | 0~ | 車が外にある時の風化するまでの時間[m] |
+bike.outsidedecayminutes | 0~ | バイクが外にある時の風化するまでの時間[m] |
+motorrowboat.outsidedecayminutes | 0~ | ボートが外にある時の風化するまでの時間[m] |
+tugboat.tugdecayminutes | 0~ | タグボートが風化するまでの時間[m] |
+minicopter.insidedecayminutes | 0~ | ミニコプターが屋内にある時の風化するまでの時間[m] |
+minicopter.outsidedecayminutes | 0~ | ミニコプターが外にある時の風化するまでの時間[m] |
+playerhelicopter.insidedecayminutes | 0~ | プレイヤーが乗れるヘリコプターが屋内にある時の風化するまでの時間[m] |
+playerhelicopter.outsidedecayminutes | 0~ | プレイヤーが乗れるヘリコプターが外にある時の風化するまでの時間[m] |
+basesubmarine.deepwaterdecayminutes | 0~ | 潜水艦が海中にある時の風化するまでの時間[m] |
+basesubmarine.outsidedecayminutes | 0~ | 潜水艦が外にある時の風化するまでの時間[m] |
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